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高血圧

I.高血圧とは

高血圧とは、遺伝的や生活習慣などにより、正常よりも高い血圧の状態が慢性的に続くことをいいます。血圧は、日常の中で一時的に上昇しても、本来ならすぐに正常な数値に戻りますが、高血圧の場合は、安静にしていても正常値よりも高い数値のまま、血圧は下がりません。血圧が高いと、血管を内側から押す圧力が正常よりも高くなる為、血管に負担がかかり、結果として健康状態の悪化を招きます。

高血圧患者の男女比は、男性60.0%、女性44.6%です。
また、高血圧は、男女共に加齢と共に増加していき、60歳を超えた頃から増加しますが、男性の場合、30代や40代においても肥満や生活習慣が原因で高血圧が増加しています。女性の場合は、更年期になると高血圧になる割合が増加します。

II.高血圧の診断基準

診察室での収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合に、高血圧と診断されます。

この基準は一般的な目安であり、医師によって個別に判断されます。また、何度かの測定や日常生活の影響(例: ストレス、運動、飲酒など)も考慮されます。正確な診断と治療法を求める場合は、医療機関に相談することが重要です。

参考:厚生労働省 生活習慣病のための健康情報サイト

III.高血圧の初期症状

高血圧は、無症状のことが多く、はっきりとした自覚症状がないことが多いです。しかし、高血圧が進行すると、頭痛、めまい、視力の低下、呼吸困難、不規則な心拍などが生じることもあります。

IV.高血圧の予後

適切な治療をしないままでいると、心臓病、腎不全、脳卒中などを起こすリスクが高くなります。これらの症状や合併症は、長期間にわたって高血圧が持続することによって引き起こされることがあります。ただし、早期に診断され、適切な治療を受けることで、合併症のリスクを低減することができます。

V.どういう人がなるか

高血圧には、食塩の過剰摂取や肥満、飲酒、遺伝的体質などが組み合わさった「本態性高血圧」と、甲状腺や副腎などの疾患が原因で高血圧を起こす「二次性高血圧」があります。
以下の特徴に当てはまる人は、高血圧になりやすい傾向にある為、注意が必要です。

本態性高血圧になるリスクが高い人の特徴

  • 濃い味付けや、塩分の強い味を好む
  • 油っぽい食事が多い
  • 野菜や果物をあまり食べない
  • 運動をする習慣がない
  • よく飲酒をする
  • たばこを吸う
  • 睡眠不足
  • ストレスを溜め込みやすい
  • 家族や血縁者に高血圧の人がいる
    など

二次性高血圧になるリスクが高い人の特徴

  • 腎臓や内分泌系に持病がある
  • 肥満
  • 睡眠時無呼吸症候群である
    など

VI.検査方法

高血圧では、まず、血圧検査を行います。
血圧検査の他にも、高血圧の合併症の有無の確認の為、下記の検査も行う場合があります。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 心電図
  • 心エコー検査 など

VII.治療方法

主に生活習慣の改善の為に「食事療法」や「運動療法」を行います。
合併症を発症する可能性が高い場合や、高齢、血圧レベルが高いなどの場合には、降圧剤などを投与する「薬物療法」も行います。

また、二次性高血圧の場合には、原因となる疾患の治療を行います。

高血圧患者の食事療法のポイント

  • 減塩
  • 野菜やフルーツを積極的に摂取する
  • コレステロールや飽和脂肪酸を含む食事を控える
  • アルコールを制限する
  • 適切なエネルギー摂取量を守る
  • 適正体重を維持する

高血圧患者の運動療法のポイント

運動療法では、ややきつい程度の有酸素運動を中心に、30分以上の運動量を継続します。

  • ウォーキング
  • ステップ運動
  • スロージョギング
  • ランニング など

高血圧の薬物療法で使用される薬の種類

降圧薬
  • カルシウム拮抗薬
  • アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)
  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)
  • 利尿薬
  • β(ベータ)遮断薬
  • α(アルファ)遮断薬
  • アルドステロン拮抗薬
  • 直接的レニン阻害薬
    などがあります。

当院の対応可否

当院では、高血圧の検査から治療まで対応可能です。現在も多くの高血圧の方にご来院いただいております。また必要に応じて連携している高次医療機関へのご紹介も可能です。

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